2023.01.13
  • RPAについて

RPA失敗パターンと成功のポイント。

執筆者:ipaSロボ管理者

働き方改革、労働力人口減少を解決する切り札としてRPAが注目を集めたのが2016年後半。 
当時RPAを導入したものの、期待以上の効果を見いだせずに運用を辞めてしまった企業様も多いのではないかと思います。 
今回はRPAの歴史を振り返りながら、そこから分かる失敗パターンと成功のポイントを解説していきます。
 
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RPAの歴史

海外では2015年頃からBPO事業者が受託業務の効率化にRPAを活用したことをきっかけにRPAへの関心が高まりました。 
その影響を受け、日本でRPAへの注目が高まったのが2016年後半。 
日本特有の事情であった長時間労働問題や人手不足問題などもRPAへの関心を高めた要因でした。   

「RPAで業務自動化を実現し、人手不足の解消、働き方改革を促進する」という構想の元、2016年以降RPA導入を検討した企業様、また、簡単に業務を自動化でき、業務効率化や時間削減という効果を生み、導入コストが比較的安価ということにメリットを感じRPAを導入してみたという企業様も多いと思います。   


過度な期待が生んだRPA失敗パターン

果たして「RPAで業務自動化を実現し、人手不足の解消、働き方改革を促進する。」という期待通りの効果は出たのでしょうか。残念ながらこれらの企業様の中には期待通りの導入効果を見いだせず、運用を断念した企業様も多数存在します。これらの企業様に共通する失敗パターンとして、大きくは以下の3つに集約されると考えています。


1.RPAを適用する業務の選定ミス
RPAを業務自動化の万能ツールと考えてしまい、対象業務の内容を精査せず自動化に取り組んでしまったケース。 
RPAで自動化できることは「単純作業」であり、人の判断を必要とする業務やルールや手順が頻繁に変わる業務には向いてません。 

2.作業時間削減を意識しすぎてしまう。 
作業時間を削減することに意識が向きすぎて業務全体を自動化しようとし、複雑な自動化ロボットをつくってしまうケース。
うまく稼働しているうちは問題ありませんが、業務は常に変化を繰り返すものです。複雑すぎる自動化ロボットの修正に手間がかかり、結局手作業に戻ってしまうという事例はよく聞きます。
 

3.安定稼働ができず、業務部門に利用してもらえない。 
ロボット処理を実行中に、例えばアプリケーションが異常終了した場合など、予期せぬ事態になった場合、エラーや誤作動が発生することがあります。頻繁に発生するわけではありませんが、ゼロにならないことを理由に業務部門が躊躇し、RPAの利用が進まないことで頭を悩ませているシステム部門の方は多いようです。 

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失敗パターンから学ぶ成功のポイント

RPAは自動化の万能ツールではなく、「単純作業の自動化」が得意であるというツールの特性を理解し、そのなかで、自動化「したい」業務と自動化「できる」業務という観点で業務を見直すことが重要です。  
さらに言えば、作業は単純だけれども失敗が許されない作業、あるいは週次・月次で発生する定形業務、時間がかかる大量のデータ処理はロボットが得意とする分野です。  

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業務は日々細かい変更や修正を繰り返します。そのような変化に容易に対応できるRPA選び、そして社内体制の構築が重要なポイントになります。
また、各社のRPAにより機能が異なる場合があります。製品の違いを確認し、自社にあったRPAを選定する必要があります。

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