2023.02.01
  • RPAについて

リプレイスという選択

執筆者:中山幸尋

日本では2016年頃からRPAの導入が進みました。2023年現在、新規導入はひと段落ついたように感じられますが、みなさんのまわりではいかがでしょうか。すでにRPAは導入済みだが期待した効果と実情がかなりずれているなどといった企業様や、活用があまり進んでいない企業様も少なくないようです。 

今回はこの課題を解決するための、新たな選択肢を一つご提案できればと思います。 
 
リプレイスという選択

 

期待した効果

RPA導入の際、どんな課題を解消したかったのか、振り返ってみましょう。 
 ・業務効率化 
 ・働き方改革 
 ・人手不足の解消 
おおよそ、上記のような動機に集約されるのではないでしょうか。
 
導入当時と現在で人的資源の問題が解消されていないとしたら、やはりRPAが活躍する場面には間違いなさそうですが、具体的な業務に落とし込んだときに「もっと使えると思っていたのになぁ」という嘆きは、残念ながら無くならないようです。 

成果が出なかった理由

RPAをフルに活用できていない理由としてみなさんから伺うのは次の3点です。 
 ・ロボットを増やせない 
 ・社内のRPA利用者が増えない
 ・RPAを使って思うように時間削減できなかった
 このことから導き出せるのは、すべてのRPAが「どんな業務でもだれでも簡単に自動化できるツールでは無い」ということです。RPAによってロボット作成や運用の難易度に違いがあり、RPAは方針、体制、利用者スキルなどに合わせて選択されるべきなのですが、現状はかならずしもそうなっていません。 

「業務効率化」、「働き方改革」、「人手不足の解消」を実現する為には、RPAの活用は避けて通れないケースが多くあると思います。RPAを導入し、利用が止まったRPAの活用をまた進めるのは大変でしょう。導入済みRPAの活用方法を再検討する方法もありますが、それよりも実情にあったRPAに「リプレイス」する手段も考えられます。 


リプレイスという選択肢

リプレイスを選択した場合、考えられる方法としては 
 ・完全移行
 ・並行運用
2パターンになります。 

「完全移行」は、導入済みのRPAを解約し、他のRPAを導入する方法です。新たにRPAを選定し、新しいRPAでロボットを作り直します。 

「並行運用」は、導入済みのRPAと新しいRPAの両方を運用する方法です。主にサーバ型RPAを利用しているユーザがデスクトップ型のRPAの運用も行うといった環境をイメージしいただくと良いかもしれません。サーバ型・デスクトップ型それぞれのメリットを生かし、サーバ型の運用はシステムチームで行い、デスクトップ型は業務部門で運用する体制です。 

サーバ型が得意とする「複雑で膨大なデータの高速処理」はシステム部門での運用を行うことが不可欠ですが、それ以外の業務については業務部門にてデスクトップ型RPAを運用する方が良いでしょう。 

サーバ型の運用は専門性が高く、IT知識が高くない業務部門メンバーにとってはハードルが高いRPAです(外部に費用を払いロボット作成と運用をまかせている企業もあります)。一方、デスクトップ型RPAの多くは業務部門を主な対象ユーザとしているのでサーバ型より敷居が低いです。 


リプレイスの進め方

 

(1) 稼働しているロボットの情報を集める  

既存のRPAで稼働しているロボットの本数を把握しましょう。合わせて、実行方法、実行タイミング、実行時間、ロボットが使うファイルやシステムを一覧表にまとめておくと良いでしょう。そうすることで、新しいRPAを選定する際のRPAメーカーとの打ち合わせに、あるいはRPAメーカーから運用のアドバイスなどを受ける時にも役立ちます。 

  (2) 意欲的なメンバーを集める  

デスクトップ型は操作が簡単なので高いITの知識は不要です。むしろ業務改善や業務自動化をスピード感を持って取り組むためには、ITの知識よりも、実際の作業を担当し、業務内容を熟知していることが必須です。自分の仕事を「楽にする」「負担を下げたい」「要領よく仕事したい」と考えている人を探してください。意欲的であることが重要です。 

(3) 候補となるRPAを探す  

複雑なシステム間連携や大量データを瞬時に処理する必要がある場合はサーバ型RPAが候補になります。単純作業やルーティンワークの自動化の場合はデスクトップ型RPAが良いでしょう。
デスクトップ型RPAは主に業務部門にてロボット作成を行う為、情報システムの視点ではなく、業務部門が使えそうなRPAを候補に入れてください。
情報システムのもとで選定されたRPAはエンジニアが作成、運用しやすいRPAを選定する傾向にあり、業務部門の担当者がロボットを作成することが難しくなります。感覚的に操作できるUIをもったRPAを選ぶといいでしょう。 

(4) サポート内容を確認する  

どのようなサポートを受けられるかを確認してください。
メール以外の問合せは有償のサポートとなるRPAが多いですが、現場での利用を考えた場合Zoomなどのオンラインサポートも無償で受けられるRPAの方がのぞましいでしょう。

(5) 触ってみる  

各RPAメーカーともに無償で製品を試せる期間を設けています。候補のRPAを触ってみてください。既存のRPAでロボット化した業務が、候補対象のRPAで自動化できるか確認しておく必要があります。合わせて、運用面、操作感、習得しやすさなども確認します。 

 

弊社の提供する「ipaSロボ(アイパスロボ)」は、直感的で誰でも簡単に扱えるデスクトップ型RPAです。 
「ipaSロボ」では「無料操作体験版」と「無料トライアル」をご用意しています。 

「無料操作体験版」は操作性の確認やipaSロボの機能確認を行っていただくことができる1週間の操作体験版です。RPAの機能を知りたいという方にもおすすめの体験となっています。
どんなことができるか、簡単に操作できるかなどの確認にご利用ください。


「無料トライアル」は実際に導入を想定した検証にお使いいただける1カ月のトライアル版です。
自動化する業務を選定し、実際にRPAでロボットを作成し、業務をまわすというPoC(検証作業)を実施し、導入判断をしてください。無料トライアル期間中は操作レクチャーやロボット作成のサポートを無償で提供しています。
 

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