2023.03.17
  • RPAについて

RPAの導入で始めるDX。RPA導入のポイントとは。

執筆者:中山幸尋

DXの中で比較的簡単に効果がだせるツール「RPA」


DXと聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?新しいITやAIの導入など華々しいイメージではないでしょうか?これらを行うには、導入までのコストも大きく、難易度もそれなりにあり簡単に進める事は難しいでしょう。ローコストで比較的簡単にDXを進める方法として、RPAの活用があります。RPAを使えば既存のシステムをそのまま利用しつつ、低コストで業務の効率化に着手できます。スモールスタートではじめ、段階的に適応業務を見極めながらRPAを増やしていくことも可能です。
RPAの活用を進めていくことで、DXへの取り組みへと繋がるのではないでしょうか。
RPA導入を進めていくポイントを簡単に解説していきます。

 
リプレイスという選択

 

RPAで出来ること

RPAとは、PCやクラウド上で行われる業務をソフトウェアロボットを使って自動化する技術です。具体的な業務・機能を下記にてご紹介します。

まず、RPAがどのようなシーンで活用できるのか簡単に触れておきます。RPAは人間が行っている作業を代替してくれるソフトウェアです。人間が繰り返し行う単純作業を代替することができます。例えば、人がシステムを起動させ、システムに入力する内容をExcelファイルからコピーし、それをシステムに入力するような作業です。作業手順、入力内容がルール化できる作業であれば、RPAに作業を行わせる事ができます。
RPAに向く作業内容として下記のようなものがあります。

   「データ集計・出力」
   「データ突合・判断」
   「情報モニタリング」
   「入力代行」
   「DB補正・洗い替え」
   「照会受付・回答」

もし、似たような作業を人間が行っている場合、RPAを使い自動化できる可能性があります。


RPA導入のポイント

RPAを導入する際、配慮すべきポイントはいくつかあります。せっかく目的を決め、予算組をして、現場で自動化できる作業を確認したとしても、選定で失敗しては導入の意味が半減してしまいます。

下記では、自動化対象業務の候補の選択時~トライアル時のポイントを紹介します。

 

(1)自動化対象業務候補を選択する
RPAで自動化する業務を選びます。
上記で示した例のような作業を業務の中から探してみてください。

候補を見つけることが出来ない場合は、まず単純な業務や作業から選んでみてください。候補を選ぶ時の注意点として、作業時間の削減を意識しすぎないことです。
作業時間の削減を意識しすぎると、業務全体を自動化しようとし、複雑な業務を選択しがちです。なれないロボットの作成、運用に時間がとられ、ロボットを運用しきれず、また手作業に戻ってしまうケースがあります。そうならない為に、まずは複雑すぎない業務を選択してください。最初から最後まで自動化を考えるのではなく、その作業の行程の中で部分的にロボットを作っていくことをお勧めします。

(2)自分たちにあったRPA製品を選ぶ
自動化したい業務を見つけてRPAを選びます。選ぶ基準は以下になります。

複雑なシステム間連携や大量データを瞬時に処理する必要がある場合はサーバ型RPAが選択肢になります。単純作業やルーティンワークの自動化の場合はデスクトップ型RPAが良いでしょう。デスクトップ型RPAは主に業務部門にてロボット作成を行う為、情報システムの視点ではなく、業務部門が使えそうなRPAを候補に入れてください。情報システムのもとで選定されたRPAはエンジニアが作成、運用しやすいRPAを選定する傾向にあり、業務部門の担当者がロボットを作成することが難しくなります。感覚的に操作できるUIをもったRPAを選ぶといいでしょう。

(3)サポート内容を確認する
どのようなサポートを受けられるかを確認してください。

メール以外の問合せは有償のサポートとなるRPAが多いですが、現場での利用を考えた場合、Zoomなどのオンラインサポートも無償で受けられるRPAの方がのぞましいでしょう。

(4)トライアルを申し込む
各RPAメーカーともに無償で製品を試せる期間を設けています。

候補のRPAを触ってみてください。既存のRPAでロボット化した業務が、候補対象のRPAで自動化できるか確認しておく必要があります。合わせて、運用面、操作感、習得しやすさなども確認します。


RPAをはじめてみる

今後、DXの流れの中でさらに様々な業務がよりIT化、AI化されていくでしょう。その中で、ITの知識、考え方、経験を蓄えていくのにRPAから始めるのは、良いきっかけだと考えます。業務をRPA化していくなかで、既存業務の整理や見直しなどを行うきっかけにもなります。今後も、さらに人手不足が加速し、災害、パンデミックなどで、事業継続が困難になりうる可能性があります。それに対応していくためにも、RPA導入をきっかけにしてDXを進めてみてはいかがでしょうか?

「ipaSロボ」では「無料操作体験版」と「無料トライアル」をご用意しています。
「無料操作体験版」は操作性の確認やipaSロボの機能確認を行っていただくことができる1週間の操作体験版になります。どんなことができるか、簡単に操作できるかなどの確認にご利用ください。



「無料トライアル」は実際に導入を想定した検証にお使いいただける1カ月のトライアル版になります。自動化する業務を選定し、実際にRPAでロボットを作成し、業務をまわすというPoC(検証作業)を実施し、導入判断をしてください。無料トライアル期間中は操作レクチャーやロボット作成のサポートを無償で提供しています。

ipaSロボ ご紹介資料ダウンロード 【RPA入門】短期間で業務自動化を実現する